胡蝶庵のところでも何度となく言ったが、僕は岐阜へ
よく行く。
行きつけの整体治療院があるからだ…。
そしてわざわざ岐阜まで行くので、行ったからには
グルメツアーも平行して執り行なう。
岐阜へ行ってよく寄る店が二軒ある。
何度も言うが、そば「胡蝶庵」と四川料理「開化亭」。
僕が岐阜へ行く楽しみはこの二軒の店のどちらかに
たち寄って美味しいものをたらふく食べる事にある。
四川料理「開化亭」もその名を全国に轟かす名店。
初めて行ったのはもう二年程前の事だと思う…。
治療院の予約時間まで少し余裕のあったこの日。
『今日は開化亭に寄ってみよう…』と朝から決めていた
こともあり、地図で調べたその場所へ下見をしに
行ってみたのだ。
岐阜市役所のちょうど真裏に店はある。
そこで三種類あるコースの真ん中を予約して治療院に
向かった。治療院とJR岐阜駅のちょうど真ん中あたりに
開化亭はある。
さて、最初に訪れたこの日、コースにした僕は
開化亭の様子を知らなかった事実を思い知らされた。
すごい人!人!近くのサラリーマンが押し寄せて並んでいる。
市役所の職員やNTTの職員なんかもいるようだ…。
カウンターの一番奥に案内され、度肝を抜いた。
慌ただしくカウンターの中を走り回るスタッフたち!
中華鍋とスタッフの喧噪に圧倒され、お酒の注文がしにくい。
お皿をカウンターの中で洗っているが、ガチャ!ガチャ!と
すごい音がしている!
それでも次々とコースはすすむので「負けじ!」とお酒を
注文する。老酒の年代物を若い順にいろいろ頼んだ。
なんだかコース料理の醍醐味というより,サービスのアラ
ばかりが目立ってこの日は少し寂しい思いをした…。
料理の味をよく覚えられなかったのだ。
しかし、ランチセットの担々麺をほとんどの人が注文して
いるのを横目でしっかりチェックしてこの日は帰路についた。
『やっぱ、岐阜は胡蝶庵がいいなぁ!』と思い、それから
何度か岐阜へ治療に行った帰りは胡蝶庵通いが続いた…。
と,ある日京都で担々麺を食べる機会があり,マイブームと
なってしまった事があった。
『開化亭の担々麺を食べてみたい!』という衝動に激しく
駆られた。
僕の直感で『開化亭の担々麺は美味しいに違いない!』との
想像がいとも簡単にたっていたからである。
あな、僕の予感はスバラシかった!
それから幾度となく開化亭に通うようになった。
トップは先日、一月下旬に家内と開化亭に寄った時の写真。
出てきたハシから次々食べてしまい、ちょっと料理が
減っているのはご愛嬌…!
この日注文したのは、
ピータンのサラダ仕立て
水餃子
牡蠣のさくさく揚げ
小龍包
そして海鮮焼きそば
最後に杏仁豆腐!
ピータンのサラダはよく注文する。
写真手前のトマトが少し見えているお皿。
ピリ辛のタレとドレッシングの二種類があり,どちらも
素晴らしい!「シャンツァイは大丈夫ですか?」と
聞かれ「大好きです!」と答えるおチャメな僕。
そして今回最も感激した水餃子!おいし〜〜〜っ!!!
す〜んごい!おいしい!おいしい!おいしい!
お醤油が既にかかっていてちょっと辛いかナ!って
感じるけれども、そんな事など払拭させるウマさだ!
ハッカクの香りがほのかに甘く、中の餡と皮のバランスが
すんごい絶妙!写真一番奥。
写真の真ん中は牡蠣のさくさく揚げ!
古田シェフの想像を絶する味覚のオンパレードだ!
この人がこんな街にいていいのだろうか?と、
時々疑問に思ってしまう。
お昼しか行った事はないけれど、ランチの人気ベスト3は
おそらく担々麺のセット、海鮮チャーハン、海鮮やきそば
の三っつだろう。
そして担々麺、海鮮チャーハンはよく注文するので、
今回初めて海鮮焼きそばを注文してみた!
中華鍋で麺を蒸し焼きにし,海鮮あんかけがたっぷりと
かかっている。
ちょっぴり麺がコゲているところがある。
そのこげた麺の香ばしい事!
そしてむさぼるようにしてイッキに食べてしまった。(笑)
笑いが出てきそうである…。
シメは杏仁豆腐。
フルフル系の杏仁豆腐でこれも素晴らしくおいしい!
メニュー数はかなりあり,全部制覇するには時間がかなり
かかりそうだ…。
ひと皿ひと皿のポーションは普通にたくさんあり,
普通の人ならひと皿だけでランチが足りてしまうだろう…。
くる人来る人担々麺かチャ−ハンかやきそばを食べては
トットと帰って行く。
僕らのようにカウンターの真ん中であろうが居座るお客は
少ない。
時にはワインと料理を楽しみ、時には老酒と料理を楽しむ。
やはり中華の醍醐味は二人,もしくは数人でいく皿も注文
して、取り分け、いろんな味を楽しむところにあると
僕は感じる。
開化亭 ー 家内とお蕎麦を楽しめなくなってしまった今、
岐阜で僕の心を惑わす悩ましい店だ…。