2007.08.21 Tuesday
野田岩
「東京小グルメツアー」二日目はかねてから行ってみたかった「野田岩」へ。
ここは少人数の予約は受けていないらしいので開店より早く店に到着、開店を待つ。
『ひょっとして行列が出来ているのでは…』と思ったが、その心配はなかった。
玄関脇には順番待ちを書き込む帳面があり、他に誰も待っていなかったが一応書く。
しばらくして壮年のご夫婦が到着。おせっかいに僕は「そこに順番を書き込む帳面があります」と言うと、「ふふっ!大丈夫よ。今日みたいな日だったらすぐ入れるわ…」と返された。どうやら常連さんのようだ。「どちらからいらしたの?」と逆に問われ「京都からです」と答え、ここから話は弾み、このご夫婦と合席させていただく事になった。
「僕は勝手に飲りますので…」とワインを注文。野田岩ではワインをいろいろと揃えてあるという話を聞いていたので、とても楽しみにしていたのだ。
まずは白ワイン。一年ほど前の話なのでうろ覚えだが、たしかマコン。
お料理は一番高いコースをたのんだ。
まずは先付の三点盛り。
まぐろのお造り、蓋物は鰻の煮こごり、もずく。
壮年のご夫婦とは話が盛り上がったが、先方は「うな重少ない目」の注文だったのでサッサと食事を済まされて「じゃ、また!」と言って帰られた。
そして天然鰻の白焼き…。白焼きだいすき…あぁ。
表面パリッ!中ふ〜んわり。タマラン!
『これを超える白焼きを作りたい!』などと言う野望を胸に秘めつつも悶絶!
思わず赤のグラスとシャンパンハーフを注文。赤はたしかボジョレー。泡はポル・ロジェ。
白焼きにはキャビアが添えられて出てくる。
キャビア、シャンパン、白焼き、赤、白焼きキャビアのせ、と繰り返す。ウ〜マい!
恍惚に浸りながら景色を楽しむ。といっても外の景色が望める訳ではない。その店の佇まいとして他のお客さんと店員さんのやり取りなどを、なにげなくぼんやりと楽しむのである。
と、その時、一人の男性が額に汗をかきながら店に入ってきた。
席に着くなり、注文するでもなく、大きな声で野田岩の店内にある照明はどこで買ったものか店員さんに尋ねている。執拗に聞かれ困り果てている店員さん。僕も様子を察知して呆れていると若女将らしき方と目が合った。僕はひょいっ!と肩をすくめてみせるとニコッ!と返された。多岐川裕美と伊藤かずえを足して2で割った風のなかなかのベッピンさんだ。
続いて蒲焼き。
1/3ほど食べたところでかなり混雑してきたのでご飯もいただく。
シメはメロン。早々にいただいてお会計。
お勘定場で若女将らしき方と少しお話もしたかったが、少し酔っていたので照れてそそくさと退散。
外に出ると残暑というよりはまだ夏の日差し。壮年のご夫婦には東京タワー周辺の散策ポイントを教えていただいたが酔っぱらいには勿体なく、京都への家路を急いだ。