2007.04.14 Saturday
草喰 なかひがし
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の名義で新しいシングルが出た。
たまたま接続したiTunesでそれ(RYDEEN 79/07)を見つけ、さっそく視聴してみた。
感激した!などのコメントを尻目に僕はとてもがっかりした。
チン!チン!チーン!チンチチチンチロリンチンチーン!とウインドベルらしい音色のメロディが鳴るのを聴いて『これはめし茶碗かウォーターグラスの音色か?』と錯覚した。
現在(いま)聴いてもカッコいい往年のライディーンのイメージではなく、打ち込みのできる人なら誰でもできそうなアレンジだったからだ。
悪く言えばYMO本人たちでなくともできるのではないだろうか?
細野も、高橋も、坂本も、それぞれのパートの楽器は名人なのに…。
リアルタイムでYMOを体験してきた人たちはもう、すでにいい大人になっている。
できればウッドベース、ドラム、ピアノのトリオでシブ〜イのをキメて欲しかった…。
僕が憧れた、音楽を好きになるきっかけのグループであるだけに『簡単に誰にも真似できないオリジナルのYMO』を演ってほしかったと思うのは僕だけなのだろうか・・・・・。
(↑これ、今日のキーワード)
さて、草喰なかひがしである。
ず〜〜っとこのブログにアップしたいと思ってきたがなかなかアップできずにいた和食の名店だ。僕の憧れのお店であることはそのスジではつとに有名。去年の12月に寄せていただいた時の様子をアップ!
八寸と先付、それとシャンパン。
…いつ見ても美しい八寸。
なかひがしのお父さんはきっと絵画を描かせても才能を発揮されるであろう。
鯉のお造り。
ここのもうひとつのスペシャリテと言っても過言ではないかもしれない。
うなぎが大好きな僕はうなぎ屋へ出かけると大概の場合「鯉の洗い」も一緒にいただくのだが、それでもこれまで「ここ以上の鯉」は食べたことがない。とりどりの野菜と一緒にいただく。
ぐじ(甘鯛)の焼き霜。
サッと炙ったぐじを大徳寺納豆と一緒にいただく。
大徳寺納豆を使うのもここの得意技。手前は自然薯をおろしたもの。
シャンパンの後はサヴィニエール。
琵琶湖産の本モロコ。
ノビル酢でいただくが、そのままでも充分美味しい!
このあとの鮒寿司には日本酒(英勲)を合わせた。鮒寿司にはやはり日本酒がイイ!
以前、知り合いの人に「なかひがし」について、とても信じられないことを言われたことがある。その方の生家は田舎にあり、豊富な山菜や山の幸に囲まれている環境に現在(いま)もある。
『あんなんウチの田舎じゃ珍しいことあらへんで〜、だってその辺に生えてるペンペン草やん!』
ちょっと待ってよ!
確かにその方にとっては珍しくない野草ばかりなのかも知れないが、それをこれだけの料理にして完成させるのは常人ではとても無理だと思う。
山河の幸を(時には海もある)これほどまでに昇華させることは並大抵のことではないハズだ。
なかひがしのお料理は他所に二つとない完成度を誇っていると言えると思う。
また、べつの方からは
『なんか毎日山で主人が採ってきた材料を使うてはる!ってゆうてるけど、実際は大原の朝市や、近所の八百屋から材料買うてはるらしいで〜!』と言われた。
ちょっと待ってよ!(最近こればっか(笑)…!)
山で材料を採る。これがどれだけ大変なことか知ってて言ってんのかいな!(僕は田舎育ちで、山菜採りの名人と言われた父に連れられてよく、山へ入っていた。)
お料理に使うすべての材料を野山、河川ですべて調達しようと思ったら一日では足りまへ〜ん!それ専門の方もおられるくらいやのに!それでは料理人ではなくてマタギか農家の人になってしまうやん!
どんな料理人であれ、材料の一部、もしくはほとんどを誰かから仕入れているのは事実。
天然物であれ、養殖したものや、飼育もの。栽培したものや、摘み草まで。
すべてを自分の所でやるなんて誰であっても不可能。
調味料まで考えると、すべてを自足でまかなうことなんてどう考えても無理なのに…。
それでも毎日山に入ってその時の旬のものを摘んでくる。たとえ一部であってもとても大切でとってもステキなことだと僕は思う。だって「ご馳走」ってあちこち走り回って材料をそろえると言う意味だもの。
ここのメインディッシュ「お竃さんで炊いたご飯」
とりどりの菜のものがつく。
なにより、ここのお料理をいただいた翌日はじつに目覚めが爽快である。体が元気になっている!これは他のどのお店よりずば抜けて優れている点であると言えよう。
お料理にとって一番大切な根源がここにある。
そしてお父さんのお人柄。
いつも謙虚である。
最近の僕の持論「優れた料理人の行き着く所は『謙虚』である」
なかひがしのお料理は『簡単に誰にも真似できないオリジナルのお料理』
いつ行ってもシブ〜〜い一発をキメてくれる料理屋である…。
たまたま接続したiTunesでそれ(RYDEEN 79/07)を見つけ、さっそく視聴してみた。
感激した!などのコメントを尻目に僕はとてもがっかりした。
チン!チン!チーン!チンチチチンチロリンチンチーン!とウインドベルらしい音色のメロディが鳴るのを聴いて『これはめし茶碗かウォーターグラスの音色か?』と錯覚した。
現在(いま)聴いてもカッコいい往年のライディーンのイメージではなく、打ち込みのできる人なら誰でもできそうなアレンジだったからだ。
悪く言えばYMO本人たちでなくともできるのではないだろうか?
細野も、高橋も、坂本も、それぞれのパートの楽器は名人なのに…。
リアルタイムでYMOを体験してきた人たちはもう、すでにいい大人になっている。
できればウッドベース、ドラム、ピアノのトリオでシブ〜イのをキメて欲しかった…。
僕が憧れた、音楽を好きになるきっかけのグループであるだけに『簡単に誰にも真似できないオリジナルのYMO』を演ってほしかったと思うのは僕だけなのだろうか・・・・・。
(↑これ、今日のキーワード)
さて、草喰なかひがしである。
ず〜〜っとこのブログにアップしたいと思ってきたがなかなかアップできずにいた和食の名店だ。僕の憧れのお店であることはそのスジではつとに有名。去年の12月に寄せていただいた時の様子をアップ!
八寸と先付、それとシャンパン。
…いつ見ても美しい八寸。
なかひがしのお父さんはきっと絵画を描かせても才能を発揮されるであろう。
鯉のお造り。
ここのもうひとつのスペシャリテと言っても過言ではないかもしれない。
うなぎが大好きな僕はうなぎ屋へ出かけると大概の場合「鯉の洗い」も一緒にいただくのだが、それでもこれまで「ここ以上の鯉」は食べたことがない。とりどりの野菜と一緒にいただく。
ぐじ(甘鯛)の焼き霜。
サッと炙ったぐじを大徳寺納豆と一緒にいただく。
大徳寺納豆を使うのもここの得意技。手前は自然薯をおろしたもの。
シャンパンの後はサヴィニエール。
琵琶湖産の本モロコ。
ノビル酢でいただくが、そのままでも充分美味しい!
このあとの鮒寿司には日本酒(英勲)を合わせた。鮒寿司にはやはり日本酒がイイ!
以前、知り合いの人に「なかひがし」について、とても信じられないことを言われたことがある。その方の生家は田舎にあり、豊富な山菜や山の幸に囲まれている環境に現在(いま)もある。
『あんなんウチの田舎じゃ珍しいことあらへんで〜、だってその辺に生えてるペンペン草やん!』
ちょっと待ってよ!
確かにその方にとっては珍しくない野草ばかりなのかも知れないが、それをこれだけの料理にして完成させるのは常人ではとても無理だと思う。
山河の幸を(時には海もある)これほどまでに昇華させることは並大抵のことではないハズだ。
なかひがしのお料理は他所に二つとない完成度を誇っていると言えると思う。
また、べつの方からは
『なんか毎日山で主人が採ってきた材料を使うてはる!ってゆうてるけど、実際は大原の朝市や、近所の八百屋から材料買うてはるらしいで〜!』と言われた。
ちょっと待ってよ!(最近こればっか(笑)…!)
山で材料を採る。これがどれだけ大変なことか知ってて言ってんのかいな!(僕は田舎育ちで、山菜採りの名人と言われた父に連れられてよく、山へ入っていた。)
お料理に使うすべての材料を野山、河川ですべて調達しようと思ったら一日では足りまへ〜ん!それ専門の方もおられるくらいやのに!それでは料理人ではなくてマタギか農家の人になってしまうやん!
どんな料理人であれ、材料の一部、もしくはほとんどを誰かから仕入れているのは事実。
天然物であれ、養殖したものや、飼育もの。栽培したものや、摘み草まで。
すべてを自分の所でやるなんて誰であっても不可能。
調味料まで考えると、すべてを自足でまかなうことなんてどう考えても無理なのに…。
それでも毎日山に入ってその時の旬のものを摘んでくる。たとえ一部であってもとても大切でとってもステキなことだと僕は思う。だって「ご馳走」ってあちこち走り回って材料をそろえると言う意味だもの。
ここのメインディッシュ「お竃さんで炊いたご飯」
とりどりの菜のものがつく。
なにより、ここのお料理をいただいた翌日はじつに目覚めが爽快である。体が元気になっている!これは他のどのお店よりずば抜けて優れている点であると言えよう。
お料理にとって一番大切な根源がここにある。
そしてお父さんのお人柄。
いつも謙虚である。
最近の僕の持論「優れた料理人の行き着く所は『謙虚』である」
なかひがしのお料理は『簡単に誰にも真似できないオリジナルのお料理』
いつ行ってもシブ〜〜い一発をキメてくれる料理屋である…。