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小豆家 うさぎ亭
先日「小豆家 うさぎ亭」の営業を無事終え、みなさま方には厚く御礼を申し上げたいと思います。
最後の最後までとても忙しくさせていただいて、最終日は昼も夜も売切れ続出!、お断りする方が多く、感謝とともにお詫びを申し上げたいと思います。

そのまま店内を片付け始め、昨日の夜中まで一睡もせず(ホントは一時間ほど横になった)ぶっ通しで改装に突入しました♪



長かった…。
2年半ほど前、うさぎ亭の計画を立ててから2ヶ月足らずで開店し、営業自体はスタッフに任せてきたものの、裏方、お膳立てなど、休む間もなく働いてきた。
特になかじんをしながら2軒の店を見るのがたいへんだった。
しかし、合併してからの方がもっとたいへんだったかもしれない。
何事もかんたんにできる仕事などありはしないのかもしれないが…。


家内はしばらく子育てに専念。ま、店の手伝いもしてもらうが、これからは主従交代。しばらく裏方に徹してもらう。

今まで家内が店に出るときは、おばあちゃんが子供の面倒を見てくれていたのだが、最近ではおばあちゃんはなめられ、子供が好き放題するので家内の登場と相成った訳である。

いつか子供の手が離れた暁には、うさぎ亭を復活させる魂胆を抱えているようではあるが…。



うさぎ亭をなかじんに変える計画を立ててから約2ヶ月。次から次へと予想もしないトラブルが続出し、本当に困難を極めたが、持ち前の「ミッション・イン・ポッシブル」を覆す根性で立ち向かってきた。

夕べ、解体を終え、自分のデザインした店内がおぼろげに見え始め、俄然ファイトがわいてとてもワクワクするとともに、小豆、うさぎ亭と歴史を振り返り、深い深い感慨に耽るのであった…。




| うさぎ亭 | 08:46 | comments(0) | - | pookmark |
うさぎ亭からのお知らせです。
毎週木曜日のうさぎ亭ランチはスタッフの SamくんとNakaちゃん が頑張ってくれる日で、僕と家内は普段できない雑用をこなす時間をとらせてもらっている。

本日、どうしてもこのログをアップしたく思い、子供を学校に送り出してから、コムログの、うさぎ亭の記事を中心に過去を辿ってみた。

小豆家閉店のいきさつから うさぎ亭のオープニング、なかじんの閉店、合併して喫茶中心から食事中心へ、夜のアラカルトからコース主体に変えたこと。いま読み返してみると『いろんな事があったなぁ〜』と感慨に耽り、波瀾万丈を振り返る。

「笑い」、「泣き」、「悩んで」、「喜び」、「苦しんで」。うさぎ亭を始めてから2年と5ヶ月、もうすでに5〜6年くらい経っているような気がして、さらになかじんと合併してからは少なくとも3年は経っているような錯覚に陥っています。

おかげ様で厳しい世相の中、忙しくさせていただいております。なかじんの頃よりも時間の経つのが数段早く感じられる今日この頃です。




さて、今回のお知らせ。

「なんだまたかよ!」と怒られそうで大変申し訳なく思うのですが、うさぎ亭は 年内いっぱいでリニューアルする事になりました。

お店の名称も「小豆家 うさぎ亭」から「炭火 天ぷら 割烹 なかじん(仮称)」に変更いたします。

内容は現在よりも より以前のなかじんに近づける予定です。

しかし残念ながら「おそば」はできません。先日も とあるデパ地下で たまたま手打ち蕎麦の実演をされておられる近くを通りかかっただけで気管がキュキュ〜ッとしまり、咳が出始めました。「こりゃ無理かな?」と…。

カウンター8席で、僕が中に立ち、目の前で調理する以前のなかじんと同じスタイルです。炭火も復活させようと思っています。

「うさぎランチ」ファンの方々には大変申し訳ないのですが、昼、夜とも、なかじんスタイルに変更いたします。



この計画に至る経緯は次の通りです。

※まず、あの小さなお店に二つの店舗が同居している事に対しての無理。
お昼は以前のうさぎ亭のまま、晩はなかじんという二つの性格をもつ店舗であったため、食器の置き場、動線、厨房の構造上どうしても不都合が生じていた事。

※そして自分が納得の行く料理をつくりたいという気持ち。
カウンターの中に立ち、お客様の目の前で、できたてを食べていただきたいという思い。
それらをお客様によろこんでいただける環境を整える必要性。
多くの常連さんがそれを期待している事実。
現在の席数では席が多すぎて僕の技量では持て余してしまう事。

※お昼の予約を取りたいお客様が非常に多い事。
うさぎ亭のランチは予約を受けていませんが、「予約をお願いします…」という電話が最近 非常に多くなっているのです。
リニューアルオープンの日にちが決まり次第、予約を受け付け始めますのでしばらくお待ち下さい。

※そして正直なところ、スタッフの子らは本当に良く頑張って努力してくれましたが、旧うさぎ亭の内容が ランチも含めて採算性が低い点などがあげられます。喫茶店という業種の性格上、採算性が低いのはわかっていましたが、自分の「良いものを使いたい」、「いい仕事をしたい」という気持ちと噛み合わない現実に、迷い、悩み、苦しんだ上で、気持ちを決めたのです。


以前から『いつか前のなかじんのようなスタイルに変えたい!』という気持ちはありましたが、「うさぎ亭のオープン」と「なかじんのリニューアル」でお金をたくさん使ってしまったので『実現はまだまだ先かな…』と感じておりました、ですが今回の事は この一週間あまりの間に話がバタバタッ!とトントン拍子に決まってしまったのです。こう言う事は決まるときは決まるものですね…。

店名については やはりうさぎ亭のお料理と なかじんのお料理では方向性が違う事。僕らしいお料理に絞り込みたいという気持ちからふたたび「なかじん」と名付ける事に決めました。(みなさん 今でも僕の事を「なかじんさん」と呼んで下さいますので…)



お客様にさらに喜んでいただけるよう、より良い仕事にするために 詳しい内容はこれからしっかりと決めていかねばなりません。

詳細が決まり次第、このブログでアップしたいと思っております。


リニューアルに続くリニューアル。
舌の根も乾かぬうちに次から次へとする事になってしまい、みなさまに多大なご迷惑をおかけしている事と存じますが、なにとぞご容赦下さいますようお願い申し上げます…。




| うさぎ亭 | 11:12 | comments(6) | - | pookmark |
臨時休業のお知らせ!
あ、そうそう。
カウンターのこと話してる場合じゃなかった!(汗)

急ですが、今度の日曜日、お昼は営業しますが、都合により晩の営業をお休みさせていただきます。

前からわかっていたのですが、時の過ぎゆくのが早すぎて…。
あっという間に次の日曜日になってしまいました。

この日にご来店の計画をお考えでしたお客様、誠に申し訳ございません。


かわりに最終火曜日はがんばって昼夜とも営業致します。

以上よろしくお願いいたします。





| うさぎ亭 | 23:34 | comments(0) | - | pookmark |
秋休み
急でスミマセンが、うさぎ亭は「9月24日(水)から26日(金)まで3連休」させていただきます。

本当はどこかへ行きたかったのですが、家族全員体調を崩しているので身の回りの整理に追われそうです…(涙)

27日からは通常通り営業。
30日は最終火曜ですが、秋休みと振り替えでガンバッテ営業いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。




***引き続きスタッフ募集中!***

うさぎ亭では一緒に働いていただけるスタッフを募集しています。

詳しくはこちらをクリック!

スタッフ募集はメールでも応募の受付をしています。

ご応募心よりお待ちしておりま〜す!



| うさぎ亭 | 15:30 | comments(0) | - | pookmark |
募集中です!


空が高いですね!
すっかり秋模様になってきました。

うさぎ亭でもこの9月1日より秋メニューが登場しました。

詳細は・・・・・。
なかなか言葉では言い表せません!

秘密のうさぎレシピ!も、ず〜〜っと更新したい、したいと思いつつ、なかなか写真を撮る時間がとれず、おざなりになったままです。

そこで、思いつきました!

a.どなたでも、写真に自信のある方、うさぎ亭にお越し下る予定の方「僕のデジカメ」を使ってお料理の写真を撮って下さい!

b.または、これまでにお越し下さったお客様の中で『写真を提供して下さる方』を募集します。
bの方はできれば400×300サイズにして、こちらまでご送付下さい。


***こちらも募集中!***

うさぎ亭では一緒に働いていただけるスタッフを募集しています。

詳しくはこちらをクリック!

スタッフ募集はメールでも応募の受付をしています。
なにとぞよろしくお願いいたします!



| うさぎ亭 | 12:56 | comments(2) | - | pookmark |
うさぎ亭〜営業内容変更のお知らせ〜


雨が降ったり照ったりで蒸し暑い日が多くなってきましたね。
なんだか夏の始まりを感じるこの頃です。

冒頭の写真は祇園のさ々木さんからいただいたもの。

先週の月曜日に届いて『なぜ今ごろ!?』と思いお電話すると『リニューアルのとき、送るタイミングを逃したからどうせなら思いっきり時期をずらせておくることにしたねん!』とさ々木のご主人。
そう言われてみると、うさぎ亭リニュのはがきが3月1日までに間に合わず、その前にさ々木さんへ寄せてもらうことがあり、さ々木のご主人にはそのとき初めてお知らせしたのを思い出し"冷や汗"

すばらしい額紫陽花をありがとうございました!

家内の実家に庭があるのでしばらく店頭を飾っていただいたらそちらで大切に育てます・・・・・。




さて、以前にも予告しておいた「うさぎ亭の営業内容変更」についてです。


----- 営業時間の変更 -----

うさぎ亭、夜の営業を始めるにあたってまず考えたのは以前の「小豆家」の営業形態。
いろんなお酒といろんなアテ。「遅い時間まで飲んで食べて」できるのが理想かな?と思っていました。
ところがいざ、夜の営業を開始してみると「早い時間帯」ばかりに集中してしまい、21:00以降にご来店いただくお客様はほとんどありません。やはりここ数年は交通違反の問題や、不景気等の影響で「飲みに出る」というよりは「食事が目的」という傾向にあるようです。そしてどうやらみなさん、やはり「僕のお料理をキチンと食べるのが目的」という意志を持ってきて下さっているようです。ありがたい話です。

と、いう訳で夜の営業時間をとりあえず

21:30 ラストオーダー
22:30 閉店

に変えさせていただきます。


----- 定休日の変更 -----

理由はなかじんの時に一度「月、火」にしたのを「火、水」に戻したのとほぼ一緒です。スミマセン…(汗)
やはり水曜日に営業するのは仕入れの都合上、ど〜うしても都合悪いです。
ウチのスペシャリテである材料の仕入れができなかってりして、せっかくおいでいただいてもご希望のメニューができなかったりしては何をしていることやらわかりません。

という訳で,今後定休日を

毎週水曜日、最終火曜日

とさせていただきます。

ただし、しばらくはご予約をいただいている都合上や、その他諸々の理由により、6月の残り、7月の定休日は変則的になりますのでご注意下さい。



----- メニューの変更 -----

そして予告通りメニューをコースにしたいと考えています。実施は7月からを予定しています。

今回の店舗は席数が多いので無駄にアラカルトを多くしてもお客様をお待たせしてしまうばかりで、僕のようにひと皿に入魂するようなタイプの料理人には向かないのだと痛感いたしました。

内容はなかじんの時と一緒で前菜、主菜をお選びいただくプリフィクスです。
今回はさらに「麺」、「飯」というカテゴリーが増えました!
そしてさらになかじんの時と同じくデザートもお選びいただけます。

気になるお値段は…

雪 3,800-  月 5,800-  花 7,800-

という3コースで、なかじんの時のように追加のオーダーもできます。
また、お選びいただくお料理によりプラス料金をいただくものもございます。

いちど身内のものたちに実際に食べてもらいましたがかなりの評価を得ました!ご期待下さい。



| うさぎ亭 | 14:03 | comments(0) | - | pookmark |
近況報告
このログを書き始めて早や一ヶ月…(汗)。
ブログを書く時間さえままならないほどの毎日を過ごしています。

最近よく、なかじん時代の常連さんや知り合いに「体調はどうなん?」と、よく訊かれる。
そりゃそうだ、あれだけのことを言ってなかじんを閉店したので、皆そこが気にかかるのは間違いない。

と言う訳で自分の近況報告をアップしたいと思います。


まず、気管支のアレルギーに起因する喘息。
うさぎ亭に移転して早や3ヶ月。
去年の夏以来毎朝むせ返るような咳に悩まされていたのが最近では嘘のように治まりました、えらいもんです。

これに付随して。
なかじん跡の「山した」の工事をちょくちょくのぞきに行っていましたが、ある日山下君に「そば脱穀機の使い方がよくわからないから教えて欲しい」と言われ、20分ほど運転してみせる。
途端に声が出なくなり、呼吸が苦しく…。
この翌日からまた三日ほど強い喘息に悩まされました。
なのでひょっとすればもう「おそばを食べるのも無理かも」知れません。
「蕎麦粉」自体、使うのをあきらめざるを得ないかも…。


腰痛がずいぶんマシになってきました。
やはりそば打ちをすることにより、負担がかかっていたんだと思います。
まぁ少しは時々痛むのですが、最近は以前ほど苦しむことはなくなりました。

しかし、
そのせいか、整体の先生に「筋力が落ちている!」と喝!
およそ10ヶ月ぶりに筋トレを再開。毎日ではないけれど縄跳びも…。
少しはシェイプアップしてきたかな?
そうそう、昨日うさぎ亭の前で点邑の店長小林さんにバッタリお会いし、しばし歓談。なんでも近くのスポーツクラブにほぼ毎日通っているそう。お誘いをいただいたので近々デビュー!?するかも…。


最近は花粉症に悩まされ、ところどころに強いアレルギー反応が表れ、困っています。つい先日も病院で点滴を打ってきました。
↑と書いたのがすでに2週間前のお話。アレルギー反応はだいぶ治まりました。

まぁ、それ以外はすこぶる元気です。
みなさんに「なかじんの頃より顔色がいいよ!」と言っていただきます。

おかげさまで忙しい毎日を送っています。

と、まぁ自分の体調についてと、うさぎ亭今後の展望についてお話しする予定でしたが、長くなりそうなので近況報告にとどめます。



| うさぎ亭 | 12:19 | comments(2) | - | pookmark |
ゴールデンウィークの予定
今年の4月は案外雨の日が多く、うさぎ亭も静かな日が多いです。

特に今月は家内が体調を崩して寝込んだり、子供が風邪をひいて3日ほど入院したり、僕もとあることが原因で通院、簡単な手術を受けたりと、中村家にとっては健康に難ありの月でした。田舎の母も大きな手術を受けたし…。

でも僕は今のところ元気です!

しかしここ3週ほどは休む間も寝る間もなく、ぶっ通し働き続けています。
ゴールデンウィークに向けて、厨房の使いにくいところを改装したり、欠けて足りなくなったお茶碗をみんなで金継ぎしたり、大工仕事や、雑用で大忙し!家内の出勤を代わったり、お店が少し静かなくらいなほうが逆にアチコチ動き回ることができ、ありがたかったです…。



さて、ゴールデンウィークの営業予定です。



ゴールデンウィーク明け、はじめる詳しい日取りはまだ未定ですが、うさぎ亭のメニューをコースにさせていただこうと思っています。

現在はアラカルトメニューでさせていただいておりますが、お料理の出かたや、注文の入りかた、思ったよりお酒主体にならずお料理主体であること、注文の偏りにより調理が遅れてしまいお客様をお待たせしてしまうといった事象を加味して「以前のなかじん」のようにプリフィクスのコースにしようと思っています。

詳しい日取りや内容が決まり次第、アップしますのでよろしくお願いいたします…。



| うさぎ亭 | 11:14 | comments(2) | - | pookmark |
本日のうさぎ亭ランチ!

本日のうさぎ亭ランチ、メインはヨーグルトチキンカレー。
ヨーグルトをベースにカレーパウダーを使わず、スパイスを自分で調合、6時間煮込んだ。
会心の出来栄えだ!

僕と仲良しで、カレー好きで有名な「カフェ・ヴェルディ」さんに教えてあけようと思ったが、パソコンのメールしかわからず、悪あがきでブログにアップしてみる。

でもよく考えたらヴェルディさん、ランチに出られるのが2:30くらいなので、どちらにしろムリか…。





| うさぎ亭 | 10:57 | comments(0) | - | pookmark |
ワインの持ち込みについて
--- news !!! ---

※ 新ブログ 誕生!

秘密のうさぎレシピ!

うさぎ亭の季節のメニュー等をご紹介しています!




ごうやんさんから「うさぎ亭はワインの持ち込みOKですか?」との質問をいただきました。
基本的にはOKなのですが、ここで持ち込みのケース、マナー、注意点についてお話しさせていただきます。
僕も何度か他のお店にワインを持ち込みしたことがあります。そこで失敗した体験や、基本的なマナーをふまえて書かせていただきますので今後の参考にして下さい。


まずは僕の失敗談から。

去年の夏、祇園祭の日になかじん常連の「Mさん」と、うちの家内と、スタッフのAちゃんと4人で「S」さんに食事に行きました。

「S」さんのお料理はそれはそれはとてもとても美味しく、ついついお酒が進んでしまいます。日本酒だけで通すといつも飲みすぎて酔っぱらってしまい、後半の記憶が…(笑)となってしまったことが何度かあります。
それではモッタイナ〜イ!のです。せっかくのお料理、家内と二人でワイン1本と日本酒一杯くらいがちょうどいい塩梅なのです。

以前、家内と二人でこの「S」さんに食事に行き、お店で白ワインを注文した時のことです。この日「S」さんでは白ワインを切らしておられてワインをいただくことができませんでした。
そこで日本酒をいただいたのですが,やはり最後はかなり酔っぱらってしまったのです。(記憶が…ナイ!(泣))
僕にとって「S」さんのお料理は酔っぱらうためのものではありません!しかしお酒は進んでしまう…(泣笑)

話を「Mさん」さんとお食事に行った時に戻しましょう(汗)。
この日は「Mさん」が珍しい白ワインとシャンパンを1本ずつ持ってきて下さる手はずになっていました。このワインの持ち込みについて、ワイン好きで有名な「S」の大将ももちろん了解済みです。
僕は『Mさんだけにワインを持ってきていただくのは悪いかな?しかもとても手に入りにくいものだと聞いているが…、4人で飲むのならもう1本あってもいいだろう』と思い、ワインを持って行くことにしたのです。

そこで僕は何を持って行くかいろいろ悩みましたが、『あまりいいワインを持って行ったら逆に「Mさん」に失礼かな?』と「Mさん」に気をつかい、普通の(といっても自然派の)ニュイサンジョルジュブランを持って行くことにしました。『これなら「Mさん」に失礼にならないだろうし、駆け出しさっぱりと食事に入ることができるだろう』と考えたのです。

この日、なかじんは休みでしたが、うさぎ亭は営業で(当時は昼のみの営業でしたので晩の食事には出られるのです)僕も朝からうさぎ亭の営業を手伝っていました。
ところがこの祇園祭の日、うさぎ亭はとても忙しく、「S」さんにワインを持ち込むことを連絡できないまま予約時間になってしまいました。
しかも、祇園祭の混雑でタクシーは遅々として動かず、予約の時間に間に合わなかったのです。

遅れて入店した上に、慌てて持ってきたワインを大将に差し出し「これ!持ってきちゃいました。一緒に飲んでもいいですか?」と他のお客さんがおられる前でヤッてしまったのです!

一瞬、大将の目尻がピクリ!と動き、「これ、どうゆうワインなん?」と聞かれ「いや、ただのニュイサンジョルジュ(自然派ですが…)です」と火に油を注いでしまった僕。

大将の顔がピクピクッ!とした瞬間に気がついたのです!
『あまりにデリカシーが無かった。大将とは仲良くしていただいていると思い、気を抜いてお店に対して失礼なことをしてしまった!』
忙しさに頭が回らず、持ち込みの際のマナーをすっかり忘れていたのです。

大将はもちろんそのワインも出して下さいましたし、最後までキチンと楽しませて下さいました。「S」の大将エライ(当たり前か…)!!!

ここで持ち込みのマナーについて、僕のどこがイケなかったか検証してみましょう。

1. まず、お店には事前にワインを持ち込みする旨を必ず伝えましょう。
2. ワインはなるべく2〜3日前か、当日入店前に持ち込んで(送って)おきましょう。(あまり早く送りすぎても邪魔になるのでイケマセン)
3. 仕方なく、現場で持ち込む場合は他のお客様に気づかれないよう、そっとお店にお預けしましょう。
4. どうしてそのワインを持ち込むのか?明確な理由があるものを持って行きましょう。(例えばなにかの記念日のワインだとか)
5. そのお店の格にあったものを用意しましょう。(お値打ちな食事にはお値打ちなワインでもでいいが、ここぞ!という食事にはやはりここぞ!というワインを…、せっかくのお料理が泣くようなワインでは勿体ないですからね)

僕が「S」さんにワインを持ち込んだにはもう一つ理由がありました。
毎年僕と家内の誕生日には「S」さんで食事をすることに決めているのです。
そしてあまりお酒の強くない家内はワインが好き。ワインならある程度飲めるのです。僕はお誕生日のプレゼントとして家内に「S」さんのお食事とワインをプレゼントしたかったのです。



以前、なかじんにこんな電話がありました。
「なかじんで食事をしたいのですけれど、なかじんさんにはいくらくらいの、どんなワインがありますか?」と。
僕は「主にフランスワインが中心で、だいたい4,800円くらいからです」と答えました。
すると「予算があまり無いのでワインを持ち込みたいです」と。

詳しく聞くとなかじんに来るのは初めてで、大人数で宴会をしたいようでした。そして安くあげるためにワインを持ってきたいとのことだったのです。

僕は困惑しましたが、こう伝えました。
「私どものお酒(ワイン)のラインナップは、私どものお料理に合うように考えております。もし、お越しいただけるのでございましたら、一度私どもに置いてありますものでお試しになられて、その上で持ち込みを希望される場合のみお持ちいただきたいのですが…」と。
お客様は「それなら結構です」と電話をお切りになられました。

やはり、初めてうかがう店にいきなりワインなりを持ち込むのは失礼だと思います。そのお店のお料理も飲み物も知らず、それをするのはある意味通り魔的なことだと考えます。

極論ですが、私どもも商売ですので、ワインを持ち込まれて、つきだしだけで最後まで通されたらあがったりです。ま、そんなケースは稀でしょうが。

むやみに隣近所の席の見知らぬお客様に振る舞うのもヤメましょう。

同じグループでも立ち歩いて注ぎ合いに回るのもマナーとしてよくありません。

前もってそのお店に予約を入れておくのも大事です。


どんなケースであれ、マナーとしては一度そのお店にお食事に行っていただいて、その時に「ワインを持ち込みたい」旨を相談していただくことが大事だと思います。

それと大事なのはそのお店のお酒なりワインなりを一杯は別に注文する。もしくは特別なワインであればお店の方にも勧める(営業中はご迷惑になる場合もありえますのでワインをボトルにグラス一杯ほど残すのも一つの手です)のを忘れないようにしましょう。

もうひとつ、「持ち込み」に対して「持ち込み料」が発生する場合があります。親しいお店でもそれは聞いておく方が賢明です。

うさぎ亭ではケースによりますが、1本につき1,000~3,000円ほど持ち込み料をいただく場合がございます。

誤解しないでいただきたいのですが、気心の知れた常連さんでお料理をある程度注文していただけるケースや、他にお酒を注文していただけるケース、何か事情があるケース等で、持ち込み料をいただかない場合もあります。


とにかく、持ち込みに関しての善し悪しは、お店側とお客様側のお互いの信頼関係の中から生まれてくるものです。
大事なお客様をお連れして、大事なワインを持ち込むのであればやはり気心の知れたお店が良いのではないでしょうか。
うさぎ亭だけでなく、どのお店に持ち込むにしてもそのお店のご主人と会ってよく相談した上でされるのがよろしいかと思います。

つたない意見で賛否両論あるとは思いますが、これが僕の持ち込みに関しての見解です…。


以上踏まえていただいて、ごうやんさん、持ち込んでいただくのは大丈夫です。
できればお越しいただく前に一度お店を覗いていただいてご相談下さいね!





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